希望の外泊：人工呼吸器を使う患者さんとの穏やかな時間

「車椅子で外の風を感じたい。」
「自宅から見える羊蹄山をもう一度見たい。」

人工呼吸器を使用されている患者様が語ったこの願いは、いつしか私たち全員の願いへと変わっていきました。今回は、安全を確保するためにナースプランナー2名で24時間体制を整え、実現に向けて計画を立てました。

外泊の出発当日はあいにくの雨。

それでも、心には希望の光が差していました。次の日、曇り空の下で目覚め、そして自宅を出発するころには、待ち望んだ青空が広がり始めました。雲が少しかかっている羊蹄山でしたが、その雄大な姿を見たとき、患者さんもご家族も、心からの笑顔がこぼれました。

この瞬間が実現したのは、病院の主治医や看護師さん、理学療法士さん、工学技師さん、介護タクシーの運転手さん、そして医療機器メーカーの皆さんが、力を合わせて支えてくれたおかげです。

ひとりひとりのサポートがあったからこそ、この穏やかで感動的な時間が生まれました。

限られた自宅の設備の中でも、物干しにS字フックをかけて点滴スタンドを代用するなど、みんなで工夫しながら支え合う姿に、「どんな状況でもできることはあるんだ」と改めて感じました。

たとえ人工呼吸器が必要でも、点滴があっても、痰の吸引が必要でも、外泊や外出は実現可能です。あなたの大切な時間をサポートします。

ー　どんな夢も、一緒にかなえていきましょう。ー

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